ライター西廣氏による
ライブレポート
2023年11月23日(木)昼公演
11月21日に初日を迎えた「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za」乃木坂46五期生公演。2日目となる11月23日は、彼女たちにとって初の1日2公演を実施することに。ここでは同日13時からスタートした昼公演の「五期生 おひとりさま天国」コーナーについてレポートする。
2公演目の「五期生 おひとりさま天国」パートを受け持ったのは、五期生最年少の小川彩。昨年末の「第73回 NHK紅白歌合戦」でメンバーが着用した額縁衣装紅白バージョンに身を包んだ小川は、ひとりステージに登場すると「乃木坂46にとってすごく大切な曲で、先輩にとってももちろん、ファンの皆さんにとってももちろんそうだと思います。私たちも大切に歌い継いでいきたいと思って、この曲を選びました」と語ると、続けて「乃木坂に入ってみると、今までの環境とはまったく違って、いろいろ考えてしまって落ち込んだり今までにない感情が生まれたりするんですが、乃木坂の先輩たちのように強く、自分の思ったままに私は進んでいきたいと思っています」と力強く宣言してピアノの前に座る。そして、グループにとって重要な1曲である「きっかけ」を、ピアノ弾き語りにより披露し始めた。
先日開催された「33rdSGアンダーライブ」でのジコチュープロデュース企画でも「悲しみの忘れ方」のピアノ弾き語りで話題を集めた小川だが、この日も繊細さや素直さだけでなく、決意の強さが伝わる熱さもにじみ出た歌声で、歌詞の一言一句がしっかり届くよう丁寧に歌い紡いでいく。ところどころでピアノ演奏をミスしてしまう場面もあったが、彼女は演奏を一度も止めることなく、乃木坂46の歴史をしっかりと背負ってこの名曲を見事に歌い切った。
楽曲披露を終えると、少しだけホッとした表情を浮かべる小川。「1年以上前に、『MUSIC BLOOD』という番組でこの曲を五期生で披露させていただいたことがあるんですが、実は研修時代のボイトレの課題曲でもあったんです」とこの曲にまつわる思い出を口にしつつ、「その頃のこととか、あとは自分が加入する前のライブ映像とか先輩がテレビで歌っている姿を見て感じたこととか思い出しながら練習して。そういう一つひとつのことを忘れたくないなと思って、この曲に臨みました」と本番までの思いを吐露して、昼公演の「五期生 おひとりさま天国」を終えた。