ライター西廣氏による
ライブレポート
2023年11月25日(土)昼公演
乃木坂46五期生にとって「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za」最大の難関となるであろう、11月25日・26日・27日の3日間／5公演。同月23日に初の1日2公演を経験したばかりの彼女たちだが、25日・26日は各日2公演という未知の領域へ突入する。本稿では25日13時からスタートした昼公演の「五期生 おひとりさま天国」コーナーについてレポートする。
この日の同企画にチャレンジしたのは菅原咲月。彼女がピックアップしたのは、6thシングル「ガールズルール」のカップリング曲「世界で一番 孤独なLover」だ。「制服のマネキン」などと並ぶ、初期の乃木坂46においてクールさを全面に打ち出したダンスチューンを、当時の白い制服衣装を着用し、新たな解釈も加えてパフォーマンスしてみせた。
ステージに登場した菅原は、かつて先輩たちがライブで披露したのと同じようにスローアレンジされたトラックに乗せて、力強い歌声を響かせる。堂々と歌い上げる彼女の表情からは迷いは一切感じられず、その後新たに用意されたインストパートではダイナミックで情熱的なダンスを披露。先輩たちが築き上げてきた過去の歴史を踏襲しつつも、今の乃木坂46らしさも随所に散りばめたキレのあるダンスと、息を切らしながらも一生懸命歌を届けようとするその姿からは、頼もしさも伝わってきた。
見事にひとりでパフォーマンスをやりきった菅原だったが、MCパートでほかのメンバーが合流すると「振り付けでハートを作るところがあるんだけど、緊張でずっと手がブルブル震えていて。前のほうのお客さんにはバレバレだったと思うんですけど、でもカッコよくできていたらうれしいです」と安堵の表情を浮かべ、自身の「五期生 おひとりさま天国」コーナーを完遂した。
